2008-06-01から1ヶ月間の記事一覧

「妊娠協定」の可能性

にゃんとなく気になっていた記事をメモ代わりに。 ちょっと前の記事なんだけど、http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000038-mai-int これについて、ある程度情報がえられる日本語記事は、僕の貧弱な検索能力で見つけられたのは、 「妊娠協定」? …

切っても切れぬ生殖と愚行の関係(追記あり)

「ノーベル賞受賞者の精子バンク---天才の遺伝子は天才を生んだか---」(原題 The Genius Factory)を読みましたにゃ。書評というより、感想と連想にゃんね。ノーベル賞受賞者の精子バンク―天才の遺伝子は天才を生んだか (ハヤカワ文庫NF)作者: デイヴィッド…

ネガティブコメントを歓迎する

あくまで個にゃん的な態度表明にゃんけど、ネガティブな、あるいは疑義を呈するコメント・ブクマコメント・トラバなどはありがたいものですにゃ。 精神年齢の低い僕としては、賛同コメントは素直にうれしいのだけれど、賛同コメントそれ自体は考えるヒントに…

軍の関与はなかった? よろしい、ならば洗脳カルトだね

この記事は沖縄戦終結とされた6月23日にあげるつもりだったんだけど、うっかりしていましたにゃ。まあ、今日25日は沖縄戦の組織的戦闘終了が発表された日ということで。 剥奪の結果としての子殺し - 地下生活者の手遊びで引用したとおり、進化心理学的にみ…

科学は歩む、オカルトへと続く全体論の道を

昨日のエントリで紹介した人間開発指数、人間貧困指数がありますにゃ。UNDP(国連開発計画)の使っている指標について、僕が検索したなかではもっともわかりやすい記述がなされていると判断したので紹介しましたにゃ。論理的に書けているし、目のつけ所も悪…

剥奪の結果としての子殺し

ジュー&マリーの「戦後日本の殺人の動向」におけるもうひとつの論点は、日本においては実の母親による嬰児殺しが多く行われていることでしたにゃ。 では、以下にサマリーを ハミルトンの血縁淘汰の理論によれば*1、同祖遺伝子を共有する血縁者間には協力行…

もうひとつの論点(猫まっしぐら2)

さて、読者参加型企画(w)、クイズ「猫まっしぐら」の2回目ですにゃ>みにゃさま 先のエントリで紹介したジュー&マリーの「戦後日本の殺人の動向」のイントロには以下のようにありますにゃ。 近年、未成年者による凶悪殺人がマスコミを賑し、大きな社会…

「戦後日本の殺人の動向」サマリー

岩波書店の雑誌「科学」2000年7月号に、長谷川寿一・長谷川眞理子*1の「戦後日本の殺人の動向」という論文が掲載されていますにゃ。wikipedia:進化心理学の立場から、殺人という犯罪を論じているものにゃんね。 なかなか手に入りにくくもなっているので、こ…

社会疫学なんてものがあったんだ

昨日のエントリにアマゾンの商品情報がくっついていたにゃ。紹介されていたのは、「社会格差と健康―社会疫学からのアプローチ」という本でしたにゃ*1。 え? 社会疫学なんてガクモン分野があるの? などとググってみたら 医学書院/週刊医学界新聞 【〔対談…

fromdusktildawnが正しすぎて屁が出る

秋葉原通り魔事件そのものについては、以前も書いたとおり興味はにゃー。犯人の心理分析に興じたくなるのもわかるけど、それ自体が事件の消費の一形態に思えて仕方にゃーようにも思えますにゃ。 ただ、この事件の語られ方において、いろいろと個にゃん的に気…

ご冗談でしょう、クラウザーさん

2008-06-13を読んでの、僕と相棒との会話 僕 「なんで、ファインマン「さん」と、さん付けするのかにゃー?」 相棒「クラウザーさんみたいなものなんじゃない?」デトロイト・メタル・シティ 5 (ジェッツコミックス)作者: 若杉公徳出版社/メーカー: 白泉社発…

お笑いコンビコンセプト

某所で公開したネタの焼き直し お笑いコンビのコンセプト 1) 宇野くん と 佐野くん のコンビで「ぶれいんず」 「うのーと」 「さのーで」 『ぶれいんずでーす』 もちろん、ボケは右脳でツッコミは左脳。 ツッコミをいれるときは「脳梁(のうりょう:右脳と…

妄想人物名鑑(1):チェグ=江原

中二病の病状のひとつとして、人物設定が大好き、というのがありますにゃ。 つまり僕は妄想で人物設定するのが好き。しかも、年相応にオヤジがはいって駄洒落も好きという、救いがたいことになっておりますにゃ。 ちゅうわけで、思いついて我慢ができなくな…

死の神がはいって来て死ね死ねと叫ぶ

影の現象学 (講談社学術文庫)作者: 河合隼雄出版社/メーカー: 講談社発売日: 1987/12/10メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 32回この商品を含むブログ (39件) を見る例の通り魔事件そのものについて、実は僕自身はあんまり興味がにゃーです。事件そのものに…

F尺度の影にひそむブーメラン

昨日のエントリで紹介したF(ファシズム傾向)尺度は、アドルノの社会心理学的な膨大な調査をもとにしたものですにゃ。同時に研究されたのが「反ユダヤ主義尺度(A-S尺度)」と「自民族中心主義尺度(E尺度)」であり、この2つの尺度には高い相関関係が認め…

無気力人間崖っぷち

フロムが考えた「権威主義的パーソナリティ」をさらにつっこんだのがアドルノですにゃ。 F尺度 という、まあぶっちゃけ心理テストのようなものをつくっているのですにゃ。 で、これがネットにあるんですよにゃ。 アドルノF尺度 まあ、文化的な違いなどいろ…

にせの思考

さらに、「自由からの逃走」からネタを仕入れますにゃ。 疑似科学というものを考えるうえで示唆的な視点を紹介いたしますにゃ。 いま、ある島にいると仮定しよう。そこには、漁師や都会から避暑にきたひとたちがいる。天気がどうなるか知ろうと思って、一人…

自然へのマゾヒズム

昨日のつづき 権威主義的性格についてはググるといくらでもでてくることと思われますにゃ。ここではフロム「自由からの逃走」から脂っこいところを引用いたしますにゃー。 注意すべきもっとも重要な特徴は、力にたいする態度である。権威主義的性格にとって…

虐待・共依存、そして自由からの逃走

虐待の問題をもうちょい突っ込もうと思って、いわゆる共依存(co-dependency)の話を調べておりますにゃ。共依存については、ウィキによると未だ学術用語とはいえにゃーようだけれど、極めて重要な概念であると僕は思いますにゃ。 共依存と虐待に関する書籍…

クイズ・猫まっしぐら

さて、クイズ「猫まっしぐら」の時間ですにゃ>みにゃさま 人間は自然を支配しているのではなく、自然の法則と秘密を少しばかり知ることによって、この知識をもたない他の生物の主人としての地位に上ったのである 自然はわれわれが服従しなければならない偉…

虐待というくりかえしに

前回のエントリのコメント欄に、いくつかmojimoji宛のものがありますにゃ。なんせ、彼のブログのコメント欄がカキコ不能だし、非はてなユーザーはブクマコメも使えにゃーしで、僕のエントリのコメント欄を使うしかにゃーのだろう。 その中でも、次郎のコメン…

線引き問題の歪曲

さて、 ここで、何が他者危害であるのかを争う気はさらさらないわけです。後の方で、それは具体的には犯罪である、との記述がありますね。しかし、それはなぜ、いかに犯罪であるか、の理由が問題になるのであり、その理由がどこで問われるのか、問い直される…

mojimojiが答えられなかったこと

追記 9:30ごろ mojimojiのエントリへの言及リンクはりわすれてましたにゃ。トラバが通らにゃーわけだ(ぽりぽり 問題としているエントリは「愚行権」と「他者危害原則」による啓蒙の暴力 - モジモジ君のブログ。みたいな。 追記ここまで 自己欺瞞の海で溺れ…

寝言はいいかげんにしてくれ

劣化する一方のmojimojiからさらに反論をいただきましたにゃ。寝言は寝て言えと前回もいってあるはずにゃんがねえ(げんなり 最初にいっておくけど、自分の人生をかけて青臭いことを言うのは嫌いではにゃーが、安全圏から他人の生命をかけて青臭いことをいう…

安全装置としての愚行権

mojimojiから再反論をいただいたにゃ。すでに寝言の域に達しているようですにゃ。 どうも行き違い感が結構あるので、これ以上続けるのなら、すまにゃーけどこちらからの問い掛けにちゃんと答えてほしいにゃ。答えて欲しい問い掛けには番号をふっておくから。…