戦死者の霊のいない沖縄を宜保愛子が行く(追記で応答


hirokiazuma.comのブクマコメにも書いたんだけど、どうやらイースト氏はアウシュビッツでは霊を感じたけど、南京では霊を感じなかったということらしいにゃ。ポストモダンというだけでなく、スピリチュアル系でもあったということで、イースト先生と呼ばせていただく。


いや、それにしてもイースト先生のブログに表示される女の子がむちゃくちゃかわいいね*1。あれはイースト先生の娘さんのようですにゃー。うちのガキと同年代のようで、このあたりの女の子のかわいさには正直弱いです。DISりが鈍ります。
というか、娘さんの写真のせてダイジョブなんだろか? 老婆心ながら心配だにゃ。
それと、娘さんの写真をのっけていたら、政治的にシビアな発言はしにくくならにゃーかな? ガキってのは親を強くも弱くもしますからにゃー。
娘さんの写真をみただけで、いろいろと気を回しちゃうよ。僕も堕落したもんだにゃー。


イースト先生DISをする気分でなくなってしまったので*2、雑談に流れることとしますにゃ。


むかーし、宜保愛子先生がひっぱりだこだったころ、定食屋かどっかで

  • 宜保愛子、沖縄を行く。「沖縄は霊の跋扈する土地でした」

とかなんとかいう感じの記事を女性誌(たぶん微笑か女性セブン)で見かけましたにゃ。4〜5頁くらいある結構気合いの入った記事で写真もふんだんにありましたにゃ。


僕も読む前から
「そりゃ、沖縄に霊がうようよいるのはアタリマエだろにゃ。戦争であれだけ人が死んどるもの」
と思っていたんですよにゃ。
もちろん、僕が甘かった。
沖縄にいる霊は、心中したカップルの霊とか姑にいじめられて自殺した嫁の霊とか、まあそんなんばっかでしたにゃ。戦死者の霊はどこにもいなかったのですにゃ。宜保愛子によると、沖縄は愛憎が激しく家族や恋人の間がどろどろになってしまうのだそうだにゃ。
うんうん、きっと戦死者の霊は靖国にいるんだよね。地縛霊になんてなってにゃーよね。


どうも今のオカルト系というのは「体制側」に回収されちゃってますよにゃ。
江原あたりをアウシュビッツに行かせて番組を録ったらどうなるだろにゃ?
きっと江原はアウシュビッツで骨を撫でながら
「前世はダビデ王の側近でしたね」
とかしゃべくるのではにゃーだろうか*3
いや、I田T作センセイを連れて行くのもいいかも。
某学会の理屈であれば、前世でなんかワリイことをした因果で虐殺されたことになるかにゃ?



オカルトが「体制側」に回収されていくのは、僕としては悲しい。


以前にも反体制運動とオカルト - 地下生活者の手遊びで引用した エリアーデ「オカルティズム・魔術・文化流行」より


ボードレールヴェルレーヌロートレアモンランボーから、現代の作家、アンドレ・ブルトンやその弟子たちに到るまで、これらすべての作家たちは、オカルトをブルジョワ的体制とそのイデオロギーに対抗する強力な武器として利用した。彼らは現代の公的な宗教、倫理、社会慣習、美学を拒否する。P91


彼らがグノーシス派その他の秘密結社に関心を寄せたのは、彼らの並外れたオカルトの知識のためばかりではなく、そのような団体が教会から迫害されてきたからであった。P92


ボードレールからアンドレ・ブルトンに到るまで、フランスの前衛作家や前衛芸術家にとってオカルトに掛り合うことは、西欧の宗教的文化的価値に対する最も有効な批判と拒絶のひとつを表していたのである。P93


ポストモダンはオカルトと手を携えて、まじめに反体制しようよ!

100字では応答できにゃーので追記で応答 4日14:05ごろ

id:complex_cat
ニャンコ先生らしい素晴らしい視点だけれど,こういう年端も行かない頃からトンデモに利用される子供のための怒りはない?就学年齢含め子連れのあざとい勧誘は非人権カルトの定番。次世代のための反体制じゃないの?

愛娘の写真をブログにのっけるのはただの親馬鹿かと。一般に、言論において家族の写真をのっけることにメリットはにゃーわけで、非人権カルトのガキ利用とは明らかにちがうのではにゃーのかな。
ガキの写真見てDISが萎える僕に「首尾一貫せんか!」と文句を言うのは当然だと思うけど、イースト氏がガキを盾に取っているかの見方はさすがに失礼だよ。
まあ
今用意している記事で、またもイースト氏をDISせざるをえにゃーことになりそうにゃんが。

id:letterdust
「この世の非業の死を遂げた命が霊になるならオキアミの霊とかどんだけいるんや」と上岡龍太郎が言ってた。

それについては、リアルな輪廻 - 地下生活者の手遊びというエントリでネタにしましたにゃ。

*1:うちのガキほどではにゃーと言っておくが

*2:実はすごく情実によわい

*3:輪廻を前提にされたらユダヤ人は怒るだろうにゃー