自然科学

科学と呪術:「啓蒙の弁証法」より

3月31日のエントリの続き。 なんでスピリチュアルが流行るのかというお話の続きですにゃ。 レヴィ=ストロースは呪術的思考について、ニンゲンの「知覚および想像力のレベルにねらいをつけ」たものだと言っているのは前回のエントリの通りですにゃ。ニン…

科学と呪術;「野生の思考」より

最近見つけて愛読しているオッカム氏の「研究生活の覚書」(ここのところ更新がされていなくて残念)に、科学とスピリチュアリズム - 研究生活の覚書という記事がありますにゃ。ここから引用 歴史をみるかぎり、近代的合理的思考様式と前近代的思考様式、あ…

聖書逐語解釈というシロモノ

さて、アメリカ人的なるもの - 地下生活者の手遊びのつづき。 ご存知のお方は多いと思うけど、生きとし生けるものは聖書に書いてあるとおりに神が創造したというのは自然科学的な事実だという、創造科学とかいう馬鹿一派がメリケンで発生しておりますにゃ。…

愚行権とセットになるもの

加藤尚武「現代倫理学入門」講談社学術文庫P167によれば現代倫理学入門 (講談社学術文庫)作者: 加藤尚武出版社/メーカー: 講談社発売日: 1997/02/07メディア: 文庫購入: 5人 クリック: 47回この商品を含むブログ (64件) を見る自由主義の原則は、要約すると…

科学への相対主義の適用のしかた

前回のエントリでも触れたけれど、どうも田崎氏あるいは黒木氏の相対主義についての取り扱いはいささか不公正なものではにゃーかと思う。科学の文脈からのみ相対主義を語っているのではにゃーだろうか? 科学への相対主義の適用をむやみに拒絶してにゃーだろ…

相対主義は要請されるべき作法である

相対主義批判ネタのつづきですにゃ。前回リンクした田崎氏の文から引用しますにゃ 田崎氏は相対主義をどういうものだとみているんだろうか?>相対主義的な主張は、口当たりがよく、また表層的には個性を重んじる「進歩的な」香りがするためか、社会に広く受…

粗雑な相対主義批判

ニセ科学批判・疑似科学批判は実に結構なことだと思いますにゃ。ガンガンやっていただきたい。 ただし いわゆるニセ科学批判のお歴々による粗雑な物言いがだいぶ気になりますにゃ。Science and "Fake Science" Hal Tasakiニセ科学批判を積極的におこなってい…