非モテが簡単に淘汰されない理由(追記あり)

http://d.hatena.ne.jp/gensyokuneon/20080707/p1
いやいや、そうは問屋がおろさにゃーんだ。そう簡単に非モテが淘汰されてしまうことはにゃーのです。俗流進化心理学っぽくイイカゲンに説明しますにゃ。


「どすぐろく怠惰な嘆息」より引用


非モテは淘汰されても泣いてはいけないなぜならそれは人類がよりよい方向に行っている証拠なのですから」

結論から言うと、「顔がよくて社交的」な男はたくさんの女に種付けして「顔がよくて社交的」な人間をどんどんつくって「いい社会」にすればいい。一夫多妻おおいに結構。女は別に不細工で非社交的でもいい。


今の世でモテる♂が生物学的に優秀である、というウルトラ暴力的な前提を受け入れた上でネタ遊びをしてみますにゃ。

  • モテ♂=生物学的に優秀、非モテ♂=生物学的に劣等

それならばモテ♂が♀を独占して子種をばらまきまくるのか、非モテ♂は絶滅危惧種なのか、というと♀側の繁殖戦略上、そうもいかにゃーのだ。


なぜなら、ニンゲンのガキを一匹育て上げるというのは、非常に労力を要求する大仕事だからですにゃ。♀からすると、いくらモテ♂の優秀なる種を仕込んだとしても、育児に協力をしてもらわにゃーことにはまともにガキを育て上げることは困難極まることになりますにゃ。このあたりについて詳しくは剥奪の結果としての子殺し - 地下生活者の手遊びをご参照いただきたく。
つまり、モテモテで♀を食い散らかすような♂は、種の供給者としては魅力的ではあっても、繁殖戦略上のパートナーとしては失格となることが多くなりますにゃ。


ここで♀としては主に2種類の繁殖戦略がでてくることになりますにゃ。

  • 1)とにかく良い♂の種をゲット
  • 2)種の質は落ちても、謹厳実直に働きバチの役割を引き受ける♂をゲット

ここで♂側にもそれに対応した戦略が出てくることになりますにゃ。

  • 1)とにかく種をばらまく種馬モテ♂
  • 2)家庭に忠誠を誓う非モテ

というわけで、繁殖戦略にかなっている行動をしている非モテ♂はそうそう簡単に淘汰されにゃーわけだ。
実際に、♀側の好みとしては、食い散らかし食い逃げのモテ♂よりも、謹厳実直で忠誠心のあるタイプは伝統的に好まれるタイプのひとつですにゃ。最近では草食系男子などとも言われるようですにゃ。女性誌では「草食系」は話題になっているようなのだけれど、♂の間ではあまり話題にのぼってにゃーようだ*1非モテ逆転のチャンスかと思うのだけれどにゃー。


さて、ここで当然の反論が出てくると思いますにゃ。

  • 非モテは家庭に忠誠を誓う機会すら与えられていない


この反論に対してはこう答えたい。
ひとつは

  • おまえは本当に家庭に自分の身を捧げる覚悟があるのか?

もうひとつは

  • 政治が悪い


前者の答えはわかりやすいだろうけど、なんで後者の昔の社会党みたいな答えが出てくるのかというと、

  • 出生率が低いので、忠誠しか売りのない非モテ♂があぶれてしまう

という怪しげな仮説をさきほど思いついたからなのですにゃー。忠誠しか売りのにゃー非モテ♂の繁殖が成り立つのは、♀が繁殖をしようとするのが前提ですからにゃー。土建屋ばかりにカネつぎ込んで、子育てや教育にカネを使わず、公教育の教育費もあがる一方でガキを育てにくくしている政府が悪いのだああああ、というネタ理屈ですにゃ。


というわけで、非モテ♂諸君、チミらは簡単に淘汰されることはなく、チミらの苦しみは多分ニンゲンが存在する限り続いていくものと思われますにゃ。ただし、政治がこのまま弱いものいじめを続けるようだと、さらにガキが育てにくくなり徐々に淘汰される可能性もありますにゃー。
非モテからの脱出を目指す♂には

  • 忠誠心で勝負せよ。覚悟しかない!これは伝統的に有効な戦略である。
  • 政治の弱いものいじめをやめさせよ

とアドバイスしておきますにゃ。


あと、取り柄もないけど覚悟もしたくない、という♂は淘汰されてください。
消えてしまうのがチミの望みなんだろ? 滅びの美学もよいものですにゃ。

追記 20:10

タグにもつけたし、文章のはしばしにも表したつもりだけど、このエントリはあくまでネタちゅうことでよろしゅう。
あとさ
「消えてしまう」というのは決して悪いことではにゃーと思うんですにゃ。何もかも痕跡すら残さずに消えてしまいたい、という志向は僕にはあるんだよにゃ。まあ、ガキできちゃってそれもかなわにゃーわけだけど。これはこれで諦めざるをえにゃー。モテだろうが非モテだろうが、ケコンしようがするまいが、ガキ作ろうが作るまいが、どんな選択をしようと、あるいは選択を避けようと、何かを諦めるしかにゃーのだろう。

*1:この本はまだ読んでにゃーので、ここで書いたようなことが書かれているかはわかんにゃーけど。森岡の「生命学に何ができるか」はいろいろ面白かったし、この本も読んでみますにゃ;追記