「子ども手当て」の有効活用法


子ども手当てについては、いろいろとかますびしいかまびすしいようですにゃ。
で、
子ども手当てについての批判をいくつかクリアできるのではにゃーかと思われる支給法を思いついたので、厚顔無恥にも公開してみますにゃ。ご批判求む。

  • 18歳に達したときに、国から各人に一律500万円を支給する


これでいろいろとOKなのではにゃーかと。


まず、月々26000円の支給額を15年続けるのであれば、これを年に1%の複利で運用したとすると、15年間で【5,072,454円】となりますにゃ。これをさらに3年間据え置いて1%の利息をつければ、【5,226,154円】にゃんね。
500万円は軽くクリアできることになりますにゃ。


では、この支給法における利点を列挙していきますにゃ。

  • 利点1)一括支払いなので、事務手続きにかかる労力・費用を圧倒的に軽減できる

これは議論の余地はにゃーでしょ。

  • 利点2)確実に「子ども」へと支給される

「「子ども手当て」といったって、どうせDQN親はパチンコに使うだろ」、という物言いは的外れでもにゃーよな。子どもを守らないものは大人とはいわない(追記アリ - 地下生活者の手遊びでも書いたけど、現実にガキを搾取するのはまず親だというやってられにゃー現実というものがありますにゃ。「親からガキを守る」という視点に立てば、確実に子どもに手当てが行くようにしたほうがいいわけですにゃ。しかも、ガキの方もそれなりに自分で判断のきく年齢になってから支給してあげたほうがよい。

  • 利点3)まともな親にとってもありがたい

月々にちょびちょびカネをもらっても、生活の苦しい親はそれに手を付けてしまうことになるでしょうにゃ。これ、悪意はなくともそうなってしまうのではにゃーかと思われますにゃー。
親方日の丸によるガキのための強制貯金というのは、多くのまともな親にとってはありがたいことなのではにゃーだろうか?
ガキが18になったときにまとまったカネが出るというのなら、普段はカツカツで貯金なんかできなくとも、ガキに教育を受けさせるとか商売を始めさせることが可能にゃんね。

  • 利点4)まとまった資金により、選択の可能性が圧倒的に広がる

18になったときにまとまった資金があれば、どんなビンボーな家に育ったガキであっても能力と努力次第で大学に行くことができますにゃ。親から少しの援助を足してもらえれば、留学だってできるでしょうにゃ。店を始める資金にもなるし、トラックを買って運送業をやることもできますにゃ。投資してもいい。
何より、馬鹿親から逃げることだってできるのではにゃーかな。自分のガキを食い物にする親というのは実際にいるわけで、そういう親からは逃げちまったほうがいいにゃ。まとまったカネがあれば、親から逃げつつ生活の基盤を築くことも可能。
とにかくね
仕事柄、カネがなくて大学に行きたくても行けないと肩を震わせるガキとか、学費のためにバイトしても馬鹿親に吸い上げられるガキを毎年見ていてさ、僕はもうやってられにゃーのだ。ガキを食い物にする不公平なクソ社会はなんとかしたい。

  • 利点5)経済効果も高い?

子ども手当ては貯金に回されるから経済効果が低いという話があるらしいにゃ。そりゃそうだ。ヨーロッパの多くの国では高等教育を受ける費用がタダ並に安いのに、メリケンでは民間の返還不要の奨学金が各種取りそろえられているのに、日本では高い学費を放置で奨学金も返還しなければならにゃーのだから、ガキにまともな教育を受けさせようと考えるまともな親は貯金をせざるをえにゃー。
しかし
この支給法であれば、18歳というとにかくカネの入り用な時期のガキに直接まとまったカネを支給するのだから、これを使う公算はでかいだろにゃ。先ほど書いたように、教育投資だけでなく、商売のための投資などいろいろとカネが動くのではにゃーだろうか?

  • 利点6)所得制限を設けない合理性

子どもに支給するというのが名目だけでなく実質となる支給法なので、所得制限を設ける必要性がにゃーですよね。ある年齢になったガキに一律支給というところに意味があるわけですにゃ。ビンボーな家庭にスティグマを押してはならにゃー。
で、子ども手当ての財源についてちょとだけ触れると、基本的には所得税の累進率を上げればいいと思いますにゃ。あと、企業の社会保障負担が低すぎるのでそれをあげるとか、金持ち様ウハウハの源泉分離課税をやめるとか、適正な取り方はいくらでもあるだろにゃ。

  • 問題点と対処

18歳といえばまだまだ馬鹿盛りであるともいえますにゃ。ろくなカネの使い方をしにゃー馬鹿も相当数でてくるだろうし、あるいはガキのカネをかっさらおうとする悪い大人も当然でてくるでしょうにゃ。
特に、現行、日本では20歳で成人なので、このまとまったカネを悪質な親が食い物にするということもあるかもしれませんにゃ。このあたりは法的に対処する必要があるかもしれにゃーです。


カネに関する教育が必要になると思いますにゃ。そして、カネの管理こそが【自己責任】でするしかにゃーものなわけですよにゃ。18の時にすべての人がまとまった資金を持ち、自己資金の管理を求められるというのは悪いことではにゃーと思う。とてもよい経験になると思うのですにゃ。
正しい意味での【自己責任】を主張したく思いますにゃ。


最後に
何らかの投資をするにしても、商品・サービスを購入するにしても、カネをぶち込むというのは一種の「投票」活動なのではにゃーかと考えますにゃ。ビンボー人というのは、経済的な余剰がなく、したがって経済的「投票」をほとんどなしえず、したがって自由もないのではにゃーかとも思うのですにゃ。
みなが経済的「投票」を行いえるのであれば、市場システムは僕たち全体を豊かにするために最適なシステムだと考えますにゃ。