ムカデは脚がなくなると・・・・・


ムカデを研究している学者がいた。
彼は苦労してムカデに命令を聞かせる方法を確立し、それを研究に応用する段階になっていた。


学者はムカデに命令した。
「歩け」
ムカデは命令通りに歩いた。学者は満足げにうなずいた。


次に、ムカデの脚を一本おきに抜き、脚の数を半分にした上で命令した。
「歩け」
多少ぎこちなかったが、ムカデは命令通りに歩いた。学者はノートにメモした。
「ムカデは足が半分になっても特に不自由なく歩く」


さらに、ムカデの脚をすべて抜いてしまった上で命令した。
「歩け」
ムカデは歩かなかった。学者はノートにメモした。
「ムカデは脚が無くなると耳が聞こえなくなる」


2008-09-09を読んで、以上の小話を思い出しましたにゃ。
因果関係と相関関係の区別をしろとはよくいわれることにゃんが、時間的に隣接して現象がおこると、なんでも脳内で結びつけてしまうということはアリガチにゃんねえ。ヒュームが警告していることにゃんが。
有害米と肝臓癌死亡数の増加にしろ、ムカデの脚の有無と耳が聞こえるかどうかにしろ、相関関係すらありそうににゃーのにね。