報連相は洗脳カルトのマインドコントロール手法だった(追記アリ・再追記アリ


だいぶ遅れて2008-08-27を見ましたにゃ。ホットエントリになっていたようですにゃー。ブクマが500近くついていますにゃ。
リンクしたエントリでの話題は、ビジネスにおける報連相(報告・連絡・相談)というのは日本のビジネスでは必須とされているけれど、外国人ビジネスマンは無駄だといっていて、それも一理ありますね、という話のようですにゃ。


500近くあるブクマコメントでも、コメント欄でも、誰も言及してにゃーようだからいっておくけど


統一協会の正式名称は、wikipedia:世界基督教統一神霊協会ウィキペディアの記述を見てもらえばわかるとは思うけど、最悪の洗脳カルトのひとつですにゃ。
ウィキペディアからホーレンソウがらみの箇所を「勧誘方法」の項より引用しますにゃ


ある程度学んだ段階で、合宿形式の修練会に参加させる。それは一日間の修練会(ワンデイ)と3日間の修練会(スリーデイズ)か、2日間の修練会(ツーデイズ)と4日間の修練会(フォーデイ)など、2回に分けて参加させることが多い。1回目の修練会では「再臨のメシア」が来るという話までで、2回目の修練会の直前または最後に、その「再臨のメシア」]が文鮮明であると明かすという方法をとることが多い。かつては 7日間の修練会(セブンデイズ)を行い、その最終日には一人一人、献身する誓いを立てさせられたという。修練会の期間中は、スタッフや参加者同士との会話以外、基本的には外部と連絡させないようにしている。それらについて反対者からは、洗脳しやすくするために軟禁状態にしているとか、教団が最初は正体を明かさず、こういった段階的な勧誘方法を採っているのは、教団自身が反社会的なことをやっていることを自覚しているからだという批判がある。

修練会の後は、ホーレンソウ(報告・連絡・相談)や、「為に生きる」訓練をさせ、祈りを始めさせる「ライフトレーニング」や、住み込みの教義研修などを行う「新生トレーニング」、教団の教義を伝道や経済活動で実践学習していく「実践トレーニング」などのプロセスを経て教化する体制になっている。


マインドコントロールをするには外部からの隔絶が必要となりますにゃ。だから、信者が家族や友人と会う際には、いつどこで誰と会い、どんな話をしたのかを逐一報告・連絡・相談(ホーレンソウ)させて、その人間関係に徹底して干渉していたわけにゃんね。
個々人の主体性を剥奪し、組織の意のままに動かす奴隷人形を作るためには、報告・連絡・相談(ホーレンソウ)はとても役にたったのですにゃ。


統一協会ってのは洗脳した信者を集金マシーンにしたてて、とにかく汚い手段でカネをあつめまくる下衆カルトでしたにゃ。ウィキペディアにも記述があるけど、


教団は、経済活動の実践が困難な身体の不自由な者や病人などは伝道の対象からはずすように信者に指示していた。この事実が教団の伝道の違法性を問う裁判で、勧誘の目的は献金や無償での物品販売活動等をさせ、経済的利益を上げることを目的としており、宗教の本来の目的から逸脱しているとして、教団が組織的に行っている勧誘・教化行為が違法であるという判断の材料になった。(平成14年(2002年)10月28日 新潟地方裁判所民事第5部 )

身障者はカネ儲けに使えないから伝道するなってか。眩暈のする下衆ぶりだにゃ。


統一協会反社会的行動が明らかになり、その被害がわかってきた80年代には、雑誌でもちょくちょくこの「ホーレンソウ」は話題になっていたはずですにゃ。
そして、
当時はこの「ホーレンソウ」は不気味がられていたと記憶しているのですけれどにゃー。


反社会的な洗脳カルトのマインドコントロール手法であり、20年ちょっと前には社会的に不気味がられていた「ホーレンソウ」が、今では日本のビジネス社会においては必須かー。
時代は変わるものにゃんねえ(遠い目


もちろん、チームで何ごとかを為すにあたっては、情報の共有化と意思の統一が必須であることはわかるんですけどにゃ。また、日本のビジネス社会の「ホーレンソウ」は洗脳カルトのそれとはちがって、生活のあらゆる局面にわたっているものでもにゃーだろうこともわかりますにゃ。
それにしたって、リンク先を見る限りでは日本外のビジネス社会では「ホーレンソウ」なんて言ってにゃーんだろ? ビジネスにおいて必須ってわけでもなさそうですにゃ、よくわからんけど。


日本のビジネス社会では、働き盛りの自殺やメンヘルがやたらに多いとかいわれるけれども、そのあたりとホーレンソウ(報告・連絡・相談)という日本のビジネス慣習が関係なければいいんですけどにゃ。
何せ、もともとは個々の主体性を剥奪して組織の意のままに動く奴隷人形をつくるための洗脳カルトの方法論にゃんからな>ホーレンソウ(報告・連絡・相談)

追記でブクマコメに応答


統一協会のツールであることに由来するからという理由だけで「ホーレンソウ」がダメだと断ずるつもりはにゃーです。エントリでもそのあたりは注意して書いたつもりですにゃ。
ただ、「ホーレンソウ」というツールについて
id:armchair_theory「導入の目的は個人の主体性を放棄させることにあったのではないか。大層な題目を掲げようが相手を操作する対象としてしか見ていないのではないか」
id:powerhouse63w「主体的な判断を停止させる手法として使える」
といったコメントに見られる問題意識はありますにゃ。


id:yukky2001「『カルト資本主義』でカルトの手法を企業に適応しようとする話があったっけ。企業組織と軍隊のアナロジーも指摘されるし、そう驚くようなことでもないのかも」
という、「カルト資本主義」の指摘も重要だと思いますにゃ。もしかして、日本のビジネス社会ってカルト化しとらんか? そのあたりが外国人ビジネスパーソンに違和感を持たれてるんでにゃーのか? と。
これは僕の思いつきにすぎにゃーし、論証する材料も能力もにゃーんだけどさ。


id:kousyou 「「ほうれんそう」という語の始まりは82年→http://www.atmarkit.co.jp/aig/04biz/horenso.html/手法として統一教会が使い出したのはいつだろ?/「ほうれんそう」はカルト・企業問わず組織の責任共有システムとして有効だったのかも。」
にゃるほど、82年に山種証券社長、そして中曽根という流れて広まったのかー
統一協会では70年代から使われていたはずですにゃ。また、日本の政界・財界と統一協会勝共連合とのつながりもよく指摘されることですにゃ。


あと、コメ欄でypcpn8が言っていることから思いついたんだけど(思いつきばっかりだよね、我ながら)、日本のビジネス社会の慣行である「ホーレンソウ」は、中根千枝のいうところの「タテ社会」における情報共有システムであり、つまりは外部からの情報秘匿システムともいえるのかもしれにゃーな、と。
この「ホーレンソウ」が活用されて、一連の企業不祥事がなされたのかもしれにゃーですね。

再追記 9/5 19:40ごろ

コメント欄での とんとん の勧めにしたがい追記させていただきますにゃ。
「ホーレンソウ」の起源が統一協会にあるという確たるソースを示すことはできませんので、統一協会起源説に誤りがある可能性を認めますにゃ。
僕はこの耳で聞いているつもりだけれど、思い違いの可能性は排除できにゃーし、ソースを示せと言われたらゴメンするしかにゃーし。
山種証券社長に起源があるとしたなら、すみやかに統一協会で「ホーレンソウ」が徹底していったということになり、それはそれで興味深いですけれどにゃ。