実在論をめぐるメモ

紹介した神崎亮平氏へのインタビューで、リンクしたのと同じ頁に以下のような記述がありますにゃ


■で、彼といろいろ戦略を練って、どうやってこれを研究していけば良いんだろうかと。で、工学というのは戦略が全然逆で、原理から積み重ねていって何か作るという方向で、生物は還元でしょ。方向がぜんぜん逆ですよね(笑)。ところがロボティックスというのは工学の中でも結構変わってるじゃない。逆にそれを使ってメカニズムを調べようとか、そういう方向の人も結構いるんだよね。


○ふむふむ。でも、そのままを再現しようというのはロボティクスの人はやらないんじゃないですか? つまり、そのまま再現するのはバカだから、やってることの本質だけを見極めて、ハーッと回路 を作って、これで機能は同じだ!というのが工学のアプローチじゃないですか?


■だからよく「その原理は何なの?」と聞かれましたよ(笑)。「こういう本能的な行動が出てきます」というとね、「それはどういう風な回路?」ってね。そこから来るから最初はね(笑)。


○工学系の人ならそう来ますよね。

うむ、工学って「原理」主義なんだにゃー。
この辺の話は、奇跡論法に対する悲観的帰納法、さらに悲観的帰納法に対する介入実在論にも関連しそうだにゃ。
そしてさらに、
市民の立場から「科学技術批判」がなされることに対して、「科学と技術は別」と分離するかわし方が僕は気にくわにゃーのだが、その欺瞞性についても突っ込むネタになりそうですにゃ。
やっぱりこれもおいおいやろう。メモがわりだにゃん。