伝言ゲーム
某所で、トンデモ健康食品のお方による「ミネラル鉱山で摂れる植物性ミネラル」が健康にいいとかいう香り高いフレーズを聞き、ちょいとググってみましたにゃ。
で、見つけたのがここ
http://www.show-riki.com/mineral/
で、ここを読めば、
「ミネラルって水だったのかよ」
「現代では摂ることのできないミネラルってなんだよ」
「現代では摂れないミネラルが、なんで今のお野菜や果物などに含まれるミネラルと全く同じタイプのミネラルなんだよ」
「超微粒子がなんでコロイドなんだよ」
などなど、際限なく突っ込みを入れたくなることだろうけど（そして、例によって天然だから大丈夫だとかマイナスイオンだとかいうよくある戯れ言が並んでいるのはもういちいち突っ込む気になれにゃー）、それはそれとして、「もっと詳しくコロイドミネラル」というリンクをふんでみましょうにゃ。
で、リンクを踏んで「エネルギーの通貨ってＡＴＰじゃなかったのかよ」と突っ込みを入れたくなる記述がすぐにあるのをスルーしようと努めると
「全ての病気、病因、疾患はミネラルの不足である」
これはノーベル医学賞を受賞した「ライナス・ポーリン博士」の言葉です。
いや、あのにゃ
ノーベル化学賞・平和賞を受賞したライナス・ポーリング博士がビタミンＣの大量摂取でいろんな病気が治るんだといったのは知っているんだけど・・・・・（しかも、後ろの方にはしっかりと「アメリカの研究家で二度のノーベル賞を受賞したライナス・ポーリング博士」と書いてあるし）
これさ、科学的におかしいとか論理的に間違いとかいう前に、伝言ゲームとして破綻してにゃーか？
ことここにいたって、科学的にこのサイトの記述はどうかという興味を僕は半分は失ってしまいましたにゃ。
「世界的に知られているように、現代の「土壌」は、100年以上も前から、ミネラルを剥ぎ取られた状態です。」なんてのも僕はぜんぜん知らなかったんだけど、ほかにもいろいろあるけど、もうそんなことはいいや。
高名な分子生物学者のカレーリームス博士は、人間には、106の元素のうち84の元素が必要だと言っています。
アメリカの生物物理学者キャリー・Ａ・リームス博士は、ミネラルに関する大規模な研究において、健康を維持するために人間の体には８４の基本元素が必要であるということを発見しました。
分子生物学者のカレーリームス博士と生物物理学者キャリー・Ａ・リーム博士は同一人物なんだろか？ 言っている内容は同じようなことみたいにゃんが・・・・
トンデモなヒトタチが伝言ゲームを繰り広げるというのは知識として知っていたけど、同一サイト同一ページ内で伝言ゲームをやっているのを見たのはスリリングでしたにゃ。
これで商売になってるんだろか・・・・
とにかくこれはもうきっと、「どうでもいい」んだと思いましたにゃ。自らにとって有利と思われるような、あるいは権威付けてくれるような情報を正確にトレースしようというつもりがそもそもなく、ちゃんと調べるという発想などあるわけなく、ただただ気分で伝言ゲームをしているのではにゃーだろうか？
まあこんな泡沫健康食品販売サイトを叩いても仕方がにゃーのだけどにゃ。
服薬が必要な重篤な慢性疾患の患者に対し、すぐに服薬をやめて栄養療法に切り替えろとネット上で恫喝する「人殺し」が、この植物コロイドミネラルを推奨するのを某所で見たので、どうにもこうにも書いてみたくなったわけにゃんね。病気に関する個人情報を平気でさらす悪質な奴なので、名指しの非難をし難いのだにゃ。
（もちろん、この「人殺し」はユダヤ陰謀論者で千鳥学説支持者
2008-03-21でも言われているけど、こういうのは複合体にゃんなあ
ある種の思考節約の原理を使っているんだろか）
リンクしたサイトからワラック博士の提言を引用して終わりとしときますかにゃ
適当に突っ込んでくれ＞みにゃさま
医者で長生きした人はあまりいません。
調査結果によると、アメリカの医師の平均寿命は「58歳」、それに対して、一般のアメリカ人の平均寿命は「77歳」
つまり、医者よりも一般の人の方が長生きなのです。そしてドクターワラックはこう言っています。
医師が本当に有能で人の命を延ばすエキスパートなら、彼らこそ長生きするはずではないでしょうか？でもこの医師の平均寿命が物語るように決してそうではない。
彼らの"死んだ"という事実に嘘はつけません。医者は決してエキスパートではないのです。医師による治療が人の命を延ばすというのは間違いです。
人々は医者を神様のように扱いますが、そうではないのです。毎年増える医療ミスによる死亡数の増加をみても一目瞭然。薬を飲んで治す医者の治療では病気は治りません。
薬は悪いところを一時的に止めるだけであり、その薬により更なる病気が発生することも少なくありません。
本当に病気を治すには悪い原因の根本を探して、それを治さなければならない。
薬にはそれができないということを皆さんに気づいて頂きたいのです。
