カツラを使わずハゲを克服する7つの選択肢
とっても役に立つライフハック記事を書いてみますにゃ。
イラストは僕の相棒が書きましたにゃ。
第三の選択肢を発見
近所のラーメン屋に入ると、パンチパーマのおっちゃんがラーメンをすすっておりましたにゃ。で、このパンチが尋常のパンチではなかった。うっすらと頭皮の色が透けているのだにゃ。頭髪が薄いのに、パンチにしてしまい、密度の低いパンチから頭皮が透けてしまっていたのですにゃ。トランスルーセント・パンチ、あるいはシースルー・パンチとでもいうのでしょうかにゃ。
いやいや、ここは英語など使わずに【透け透けパンチ】で決まりだろ。とってもセクシャル♪
ラーメン屋で見たこのおっちゃんが刑事さんだったら、【透けパン刑事(デカ)】
いっておくと、僕も頭髪がやばい状況にありますにゃ。個にゃん的には、ツルッパゲはいいんだけど、ツルッパゲにいたるまでの不可逆的に進行する頭部のうすらさびしい状態が苦痛にゃんね。
というわけで、頭髪の寂しさをカバーすべく、♂どもはいろいろと工夫しているという動機は僕もよくわかるのですにゃ。ここではヘアスタイルによる工夫をネタにしますにゃ。
まず、【バーコード】、あるいは【9:1分け】と呼ばれるものがありますにゃ。頭髪が薄くなっても、サイドとバックは豊かなことが多いので、横から頭頂にもらってくるわけにゃんね。発想としては余った肉をもらってくるブラジャーと同じだにゃ。
で、横からではなく、後ろからもらってくるというのもありますよにゃ。オールバックの反対だから、【オールフロント】とでも言うのでしょうかにゃー。【バーコードあるいは9:1分け】に比べると観察事例は少にゃーですが、確実に存在しておりますにゃ。
さて
僕のでくわした【透け透けパンチ】も、この系譜に連なるヘアスタイルといえますにゃ。先ほど僕は、「頭髪が薄いのにパンチにしてしまい」と書いたけど、多分、透け透けパンチのおっちゃんとしては、頭髪が薄い【から】パンチにしたのだと思われますにゃ。
【バーコードあるいは9:1分け】を第一の選択肢、【オールフロント】を第二の選択肢とすると、【透け透けパンチ】は第三の選択肢と申せましょうにゃー。
こうした、【バーコードあるいは9:1分け】、【オールフロント】、【透け透けパンチ】などに共通するのは、「ナチュラルよりハズカチイ」、ということにゃんね。効果がないどころか、明らかに負の効果しかえられていにゃーとしても、それでも何か急き立てられるものがあるのでしょうにゃ。にんげんだもの。
まあとにかく、頭髪が寂しいヒトは、パンチは避けようにゃ。バーコードやオールフロントより、透け透けパンチの方が明らかにネタ力が高いと僕は思う。もちろん、自らの身を犠牲にしてネタにかける勇者にはオススメ。
第四、第五の選択肢
勇者の道を究めるのなら、いっそこういうのはどうだろう。
- 後ろに残っている髪を長く伸ばし、三つ編みにして頭部にくるくると巻く
しかし、【とぐろ】のような前衛的なことをせずとも、僕たちヤマト民族の伝統の中にハゲ克服の光明があるではにゃーか!
【チョンマゲ】だ! これぞ第五の選択肢ですにゃ。
そもそも、時代劇にみられるような前頭部から頭頂部を剃り上げるチョンマゲというのは、もともと老人の髪形だったものが「おお、ジジイかっこいいぜ」と若者が真似したものが始まりだとどっかで読んだことがありますにゃ*1。老人が尊重されていたこと、あるいはイエ制度の父権が習俗に反映された結果なのかもしれませんにゃ。
なににしろ、徳川300年の間は、♂にハゲの悩みがなかったのだというところはガチ。男性カツラメーカーには商売の余地ナシ。ああ、僕らは生まれる時代を間違えた(はらはらと落涙
何が倒幕だ! 坂本龍馬はハゲの敵だったんだよ。
そして、老人男性のヘアスタイルが一般化したものとして他には【弁髪】があるのではにゃーだろうか。しかし、これは第六の選択肢にはなりえにゃー。というのも、第四の選択肢たる【とぐろ】とは、実は弁髪だったからですにゃ。弁髪を頭部に巻き上げると【とぐろ】になるわけですからにゃ。
1911年に清朝が倒れると廃れたが、中華人民共和国成立当初の農村部で、雀駆除をする辮髪の男性の映像が残されている。実際の日常では、体を大きく動かす動作の際に辮髪が地面に触れて汚れたり邪魔にならぬよう、縄状の毛髪部分を衣服の襟首に巻き付けたり、鉢巻の様に頭に巻くことが多かったという。
Wikipedia:弁髪 より
モンゴル族の弁髪はサイドの髪だけを残して垂らすもので、ここにリボンなどをつけるととてもお洒落だと思いますにゃ。
第六、第七の選択肢
では、第六の選択肢とは何か。ズバリ【出家】。
仏門での剃髪、カトリック修道士のトンスラー*2など、俗世を離れる時に髪を切るわけだにゃ。髪は俗世の象徴なんだにゃ。
髪とともに俗世など捨ててしまえ!
しかし、しかしですにゃ。いったいぜんたいハゲのどこがワリイのでしょうかにゃ? ハゲだといっても何も悪くにゃーのに、なぜハゲの側が変わったり、俗世を捨てなければならにゃーのか!?
そんなことより世界を変えよう!
そもそもハゲの肩身がせまい文化こそが異常なのではにゃーだろうか?
江戸時代日本のチョンマゲ、東北アジアの弁髪だけでなく、民族衣装の多くにおいては、♂は頭に何かかぶりものをしていることが多いではにゃーか。これらの文化に、基本的にハゲの悩みはにゃーだろう。
悪いのは欧米の文化なのだにゃあああああああああ!!!
ハゲの肩身が狭いのは、文化的に植民地なのだああああああ!!!!
だいたい、かのカエサルすら「ハゲ」とかいわれてバカにされているにゃんぞ。西欧のハゲ憎悪は異常。これは西欧文化の病弊なのだあああ!
そこで、【世界同時文化大革命】、これぞ第七の選択肢だにゃ。
毛沢東主義トロツキストこそがハゲを救う。「人の世に熱あれ、頭部に光あれ」