世界を変えたいなら君には味方がいる


国籍法改正について、http://www.cml-office.org/archive/1228710191201.htmlの記事内容およびコメント欄でのこのブログ主の発言がむごいことになっていますにゃ。
主なツッコミは、http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20081208/1228819928でほとんどなされていますにゃ。
というわけで、落ち穂拾いをしつつ、最近書いてきたことにくっつけてみようかな、と。


ちなみに、国籍法改正については、http://blogs.yahoo.co.jp/isikeriasobi/55815187.htmlから、このブログの関連記事をいくつかおってくだされば根っこは押さえられると思いますにゃ。


自由民主主義社会において、理系と文系の相互の侮蔑感情ないしは無関心は非常に大きな問題にゃんね。討議による合意形成に何の益もにゃーどころか、害悪でしかにゃーだろう。そのあたりは、例えば自覚せざる自然科学教がまねく歴史修正主義 - 地下生活者の手遊びなどでも述べていますにゃ。
今回のapjの無様っぷりは、まさに「ひたすら思いこみだけでしゃべる」悪しき例の典型であり、【科学教】のひとつの帰結とすら思えてしかたがにゃーですね。

すべてをつらぬく矛

自然科学に反発する感情、あるいは文系優位思想とでもいうものが疑似科学の温床となるというのはありえる話でしょうにゃ。しかし、理系優位・文系蔑視の感覚もろくなことにならにゃーということを、apjは雄弁に物語ってしまっているのではにゃーのだろうか。自然科学への偏向した信奉が、他の諸学への侮蔑とセットになると、自然科学【以外】については悪しき相対主義を適用することになるんだにゃ。

  • まともなソースにあたっていないことは明白(というか調べてなさそう)
  • 法の専門家に対する敬意がまったくみられない


調べてもいないし、専門家を軽んじているので調べる気もない、という、あとからあとからいくらでも涌いてくる最低レベルの疑似科学信奉者とまるで同じところに頑固に居座っておいでですにゃー。
自然科学に対する批判には要求されてしかるべき手順が、なぜ法改正に対する批判ではまるで一顧だにされにゃーのだろうか?


これまでの状況を見ていると、国籍法改正反対の動きが派手だったのは、これまでの政府の対応に対する信用失墜が積み重なっていたってことではないのかと。


http://www.cml-office.org/archive/1228710191201.html


ナニコレ?

  • これまでの状況を見ていると、【9.11陰謀論】の動きが派手だったのは、これまでの政府の対応に対する信用失墜が積み重なっていたってことではないのかと。

とでも書き換えてみましょうかにゃ?
この馬鹿理屈であれば、馬鹿が吹き上がって大騒ぎすれば、どんな動きでも否定できますよにゃー。

  • これまでの状況を見ていると、【水からの伝言】の動きが派手だったのは、これまでの【科学者】の対応に対する信用失墜が積み重なっていたってことではないのかと。

もちろん、こんなのもあり

  • これまでの状況を見ていると、【創造科学】の動きが派手だったのは、これまでの【進化生物学者】の対応に対する信用失墜が積み重なっていたってことではないのかと。

いやいやいや、apjセンセイは、【何でもつらぬく矛】を振りまわしていらっしゃいやがりますにゃ。

世界を変えたい君へ

さあ、そこのチミ、チミだよ。
なんか面白くないことがあるって顔をしているね?
え? 自分の気にくわないことがまかりとおっているって?
なら、大騒ぎしてごらん? とにかく派手に騒いでごらん?
世の中には「文句をつけられている・騒がれている」というだけで、中身も検証せずに否定的な判断をするヒトが大勢いるよ。
さらに、その白痴的判断をブログに書くヒトまでいくらでも涌いてでる。
ヤクザっていうのは、そういうことをよく知っていて、「騒ぐぞ」って脅すんだ。
とっても効果的なんだよ。
ヤクザがいなくならないのはね、ヤクザの味方をするヒトがたくさんいるからなんだ。
国会議員にも、マスコミにも、ポストモダンなヒトにも、さらにすてきなことに、疑似科学批判者にもいる!
さあわかったらチミも大騒ぎしよう!
論理なんて関係ない! 事実なんてどうでもいい! 声のでかい奴の勝ちだ!!
さあ、
大声で騒ごう! 論証も実証もいらない!
国会議員もポストモダン系リベラルも疑似科学批判者もチミの味方だぜ!!!!

蛇足1

apjのコメント欄での言動については、端的に差別主義的ですにゃ。
外国人の友人もいる、とかいう言を弄するのは差別主義者によく見られること。
また
【ズル】をする者として、不法滞在・不法就労をする外国人しか念頭ににゃーところなんて差別主義の見本みたいなもんだにゃ。不法滞在・不法就労をする外国人【だけ】が、現在の日本で不当に利益をあげるとでも思ってんだろか? 本人たちはろくにカネにならにゃーケースも多いと聞くにゃ。彼らを使って儲けたい日本人がいるからこそ、不法滞在も不法就労もあるってのは自明だろうに、ただただ外国人だけに【ズル】するな、といっているってのは何なんだろにゃ?
国籍法改正の主旨が子供の人権保護にあると何度説明されても、「外国人ズルするな」ばかりですにゃ、このお方。
絵に描いたような差別主義。

蛇足2

しかしまあ、自然科学者が差別主義者でも、それはそれ、という考え方もにゃーわけでもにゃー。以前取り上げたショックレーやワトソンも紛う事無き差別主義者だけど、その業績とは別評価という考え方もあるからにゃ。
だから、自然科学者としてのapj評価は今回とはとりあえず無関係にゃんが、疑似科学批判者としてのapjとなると無関係といえるかどうか・・・・


レベルは水伝なみといってよい国籍法改正反対運動に関する言説でここまでグダグダなところを見せられると、自然科学と社会のかかわりが問題となる疑似科学批判を適正に行えるのか、疑義を付したくなりますにゃ。


信用落したくなかったら、コメント欄ひっくるめてエントリ内容をセルフレビューしたほうがいいと思うぜ。


http://d.hatena.ne.jp/muffdiving/20081208/1228819928

と、僕も思いますにゃ。


蛇足3

ところで、今回の国籍法改正騒動で、小倉弁護士がアタリマエなんだろうけれどまともなことを言っているのに考えてしまいましたにゃ。正直なところ、ネット実名論とか、医療崩壊についての小倉弁護士の言説はどうしようもにゃーものだと判断していましたからにゃ。
これを、

  • 専門分野では信頼できるが、そこをはずれるとダメなヒトもいる

と考えるのももちろん合理的な見識なんだけれど、僕は【感覚的に】ちょっと違和感をぬぐえにゃーのですね。
「専門外でグダグダなことを言うヒトって、専門分野においてもイマイチ信用できないんじゃないのかにゃー・・・・」と心の中でつぶやいてしまうのですにゃ。
ネット上にもそれなりに信用できる発信者というのを僕なりに見つけていて、「このヒトがこういうのなら、直接自分で裏をとることもにゃーな」といいえる方は何人かいますにゃ。シロウトとしては、1次情報にアクセスするのは手間ひまかかることですしにゃ。しかし、専門外のことでグダグダになっちゃうヒトはそこまで信頼する範疇に僕は入れられにゃーですね。これはあくまで僕の判断における感覚なんだけどにゃ。