日本語でおk


ハックルベリーに会いにいく、の中のヒトにならって、僕も知り合い*1に聞いた英語圏でのコミュニケーションの話。

  • ことが喜怒哀楽、つまり感情に属する問題で、しかも相手と直接に対面しているのであれば、慣れない外国語を使うよりは母国語を使って感情を表明したほうがよい

例えば、本当に申し訳ないことをしたと心から思うのならば、それを(日本人であれば)そのまま日本語で言えば通じないということは絶対にない、と断言していましたにゃ。英語を使おうとかして慣れない言葉を脳内で探したり、あるいは不適切な表現を使ってしまうよりはよほどよい、と。


これは確かにアリかもしれませんにゃー。
対面であれば、非言語的な情報ってのは大きな役割を果たすし、感情表現については人類に普遍性がありますしにゃ。心のこもった言葉というのは母国語以外で話すのはよほどの達人でなければ無理だし、言葉への心のこもりようというのは態度(=非言語的なもの)へ影響してしまうものですにゃ。
だから、感情を伝えることが重要な場面では、相手が誰であれ母国語がベストなのかもしれにゃー。


「だからな、猫君。外国の女を口説くのにも日本語がいいんだよ」
「そんなもんですかにゃー」
「とにかく気持ちが入ればいいの。日本語で思いつく限りの適当なことを言うわけよ」
「いいかげんですにゃー」
「そそ、いいかげんでいいの。相手が日本語わかんないんだからさ、君と結婚するとか、女房とはわかれるとか、平気で言えるわけ。で、そう言っているとそういう気分にこっちもなってきてさ、そうすると成功率も高まるんだな」
「・・・そういうもんかもしれませんにゃー」
「そういうもんなんだよ。まあ、相づちは適当に英語を使うのはアリだけどね」
「相づちって?」
「you meanとかprobablyとかyou know?とか。でもね、猫君。ビジネスの場面でyou know?とか言っていたら有能とは思われませんよ、you know?」
「・・・(おっさんだ)」
この後、日本語を使って娼婦と交渉してカネを払わずにすませた話になったんだけど、詳細を憶えてにゃーですね。
うむ、肝腎なところはいつも霧の中だ。


感情を伝えるのが大事な場面では母国語、というのは確かに一理はあると思いますにゃ。どんな場合でも使えるかはなんともいえにゃーけど。
もちろん、ビジネスにおいては現地語か英語が必要になるでしょうけれどにゃ。


probably inspired by
http://d.hatena.ne.jp/aureliano/20081111/1226409288
2008-11-12
2008-11-13

*1:ニューヨークやシンガポールで日本の某証券会社の支店長をやっていた先輩。いまはロンドンにいる。鬼畜系