避難リスクは被曝リスクの何倍?

の直接のつづき



僕たちのリスク評価というのは、それなりに歪みのあるものですにゃ。例えば、「リスクにあなたは騙される」という書籍において、以下のようなリスク評価のバイアスがあると紹介されていますにゃー。

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理

リスクにあなたは騙される―「恐怖」を操る論理


1)大惨事の可能性⇒(時間軸上に分散された少数の死者でなく)一回の事件で多数の死者が出る場合、リスクの認識が高まる
2)馴染み⇒よく知らないあるいは聞いたことがないリスクは、余計に心配する
3)理解⇒活動あるいは技術の働く仕組みがよく理解できないと、危険意識が高まる
4)個人による制御⇒(飛行機の乗客のように)被害の可能性が自分で制御できるレベルを超えていると感じると(車の運転のように)制御できると感じる場合より心配する
5)自発性⇒リスクにかかわらないことにすると、余計に恐ろしく感じられる
6)子供⇒子供が関与すると、より深刻になる
7)未来の世代⇒リスクが未来の世代に脅威を与える場合、余計に心配する
8)犠牲者の身元⇒統計上の抽象概念でなく身元のわかっている犠牲者だと、危険意識が高まる
9)極度の恐怖⇒生じる結果が恐怖心を引き起こす場合、危険意識が高まる
10)信用⇒関係している機関が信用できないと、リスクは高まる
11)メディアの注目⇒メディアで扱われることが多ければ多いほど、余計に心配になる
12)事故の歴史⇒過去に良くない出来事があると危険意識が高まる
13)公平さ⇒一方に利益がもたらされ、他方に危険がもたらされる場合、リスクの順位が上がる
14)利益⇒活動あるいは技術のもたらす利益が明確でないと、明確である場合よりリスクが大きいと判断する
15)復元性⇒何かがうまくいかなかったときに、その結果を元に戻せないと、リスクは高まる
16)個人的なリスク⇒自分を危うくするものであると、リスクは高まる
17)出所⇒人工のリスクは自然起源のリスクよりリスクが大きい
18)タイミング⇒差し迫った脅威ほど大きく感じられ、未来の脅威は割り引かれる傾向がある


P102〜103


この他にも、リスク評価に際してどういうバイアスが見られるかについての記事をリンクしておきますにゃー。


どういう事故や事件がリスク評価を高めるかのリストを見てみると、原発事故による放射能汚染のリスクについては、ほとんどのリスクを高める要因にあてはまり、ほとんど「数えトリプル役満」状態にゃんねえ。


さ、では読者のみにゃさまに質問。
こうした認知の歪みを指摘された状態で、原発事故の放射線リスクと避難リスクのどちらがどれくらい大きいと思いますかにゃ? このあと比べてみるから(実は比べるやり方がある!)、ちょい目をつぶってイメージしてみましょうにゃー。


・・・さ、イメージできましたかにゃ? んじゃ、いってみましょうかにゃ。

放射線被曝でどれくらい寿命が縮むか

放射線リスクも避難リスクも、双方ともに健康リスクである以上、数値的な比較が可能ですにゃ。で、この比較方法は、低線量被曝リスクにおける閾値なし直線仮説というものの意味がちゃんとわかれば、簡単な四則演算でその概算値がでるものなのですにゃ。
ま、シロートのリスク計算なんて、桁が違ってなければ上出来なのよ。言い換えると、数値の意味を理解していれば、武田邦彦センセイよりはまともにリスク計算ができるということですにゃ*1


ここで必要な知識は、ICRP(国際放射線防護委員会)の提出している放射線リスクで

  • 1)積算100mSv被曝につき、0.55%、一生のうちにかかる致死性のガンのリスクが増える
  • 2)そのリスクは、被曝量に比例する

これだけ。
あと、必要なのは、致死性のガンに罹患した場合、一人あたりどれくらいの寿命短縮があるかの見積もりにゃんな。こんなのテケトーにやればいいんだけど、一応ガン統計を見てみると、ガン死亡時平均と平均寿命の差は7〜8年くらいですにゃ。これに、ガン以外の放射線リスク、あるいはガンにもともとかかるけど被曝によってガンになるのが早まるリスクがあること、あるいは子供の放射線感受性が高いことなどを考慮して、ざっとこれを3倍し、ガン一件あたり25年ほど寿命が低くなるとしてみましょうかにゃ。


すると、集団が100mSv被曝したとすると

  • 25(年)×0.0055=0.1375年 (日数にすると50.2日)

の寿命が短縮するということになるわけですにゃ。うーん、シンプル。
リスクと被曝量が比例するから、10mSv被曝では、0.01375年(5.02日)の寿命短縮リスクということになりますにゃー。


100mSvあたり0.55%の致死ガンリスクアップというのは、全年齢を平均したものだから、乳幼児だったらこのリスクを5〜10倍、年寄りならこの数分の1とみればいいんでにゃーかな?


あ、そこのチミ、眉にツバつけてるな? でも、考え方は間違ってにゃーぞ。
では一応、専門家の作った10mSv被曝あたりの寿命短縮表がのっている書類をリンクしておきますにゃ。


で、上記書類に年齢別のリスク評価があるけど、全年齢では10mSv被曝につき4〜5日の寿命短縮リスクがあるということのようですにゃ*2。乳幼児のリスクはこの4〜5倍。


というわけで、ここで政府の設定した暫定基準値である年間20mSvの被曝の健康リスクを見てみると

  • 20mSv被曝につき、平均して約10日寿命が縮む。乳幼児は50日寿命が縮む。

避難ではどれくらい寿命が縮むか

では、避難リスクはどれくらい寿命を縮めるものなのでしょうかにゃ?


シュ:事故による精神的な影響についても調査しているのか。


山下:もちろんです。チェルノブイリの経験から、心理的な影響が非常に大きいことがわかっています。チェルノブイリでは避難住民の寿命が65歳か ら58歳に低下しました。がんのせいではありません。鬱病アルコール依存症、自殺などのためです。移住は容易ではありません。ストレスが非常に大きくな ります。そうした問題を把握するとともに、その治療にも努める必要があります。さもないと住民の皆さんは自分が単なるモルモットだと感じてしまうでしょ う。


山下俊一インタビュー ドイツ「シュピーゲル誌」
http://ex-skf-jp.blogspot.com/2011/08/blog-post_9917.html


というわけで、山下によるとチェルノブイリ避難者は7年ほど寿命が低下したみたいにゃんね・・・・・って、みにゃさま、どしたの?
・・・ああ、山下なんて信じられないって? うむ、にゃるほど。嫌われてるもんにゃー。



んじゃ、これ見てくださいにゃ。

以前にもリンクしたやつにゃんね。信頼性がとっても高い書類ですにゃ。
この10Pに「職業層別平均余命のグラフがありますにゃ、これね。

平時のエゲレスで職業層によって平均寿命が6〜7年違うのがわかりますにゃ。絶対的貧困が健康や寿命に影響をあたえるのは当然として、最近の「社会疫学」なる学問分野は、相対的貧困などの社会的排除が健康に大きな影響を与えるということを実証しつつありますにゃ。
平時において職業層別で寿命が6〜7年違うのだから、チェルノブイリのように突然何の準備もなく避難を強制され、そのまま故郷に帰ることもできず、さらに絶望的な被曝リスクを吹きこまれた人々の寿命が7年縮まるなんてことはおかしくもなんともにゃーですね。


山下が信用できないという感覚をどうこうできるものではにゃーし、リスクについての桁を過少に発言したこともあるようですにゃ*3。しかし、チェルノブイリ避難民の平均寿命7年低下というのは、社会疫学的に確立された知見を考慮すると、十分に信頼してよい数字と思われますにゃ。海外の専門家の目にもさらされる外国雑誌のインタビューだしにゃ。


というわけで、ここでは【チェルノブイリ強制移住の避難民は7年(約2500日)の寿命が縮んだ】という数字を仮に採用しておきますにゃ。他に説得力のある数字があったら、いつでも差し替えるから教えてね♪

寿命短縮に換算した暫定的なリスク比

年間20mSvの被曝という前提で

  • 平均的な被曝による寿命短縮10日に対して避難民の寿命短縮2500日
  • 乳幼児の被曝による寿命短縮50日に対して避難民の寿命短縮2500日

もちろん、これらは暫定的な概算だにゃ。僕、ドシロウトだし。
チェルノブイリを参考に寿命に換算したリスクは、乳幼児限定で50倍、一般的には250倍くらい避難リスクのほうがでかいってところにゃんな。年寄りだったら1000倍くらいだろか?
これは単年度で計算してあるから、2年目からの被曝量がゼロとはいわにゃーが、何年間も20mSv/年の暫定基準値を続けることを容認する専門家は僕の知る限りいにゃーし、そんなのはトンデモにゃーことだ。除染することが前提。


さて、みにゃさまのイメージしていたリスク比はどうでしたかにゃ?
リスク評価における認知の歪みを実感していただけたのではにゃーでしょうか?


もちろん、ロシアと日本ではいろいろと条件がちがうから、これがそのまま日本にあてはまるというつもりはまったくにゃー。しかし、社会的な排除がなされる場合、数年単位で寿命が縮むことがありえるのはまあ固いところのようですにゃ。

今の日本における社会的排除が、当時のロシアよりマシだと言い切る自信は僕にはにゃーんだな。つまり、もしかしたら日本の避難リスクはチェルノブイリよりもヒデエかもしれにゃーんだ。


しかし、話はまだおわらにゃーんだね。今したのはリスク総量の比較だにゃ。
リスクというのは分配されるものなのですにゃ。

避難リスクはどのように分配されるか?

答えを端的に言えば

  • 避難リスクは、まず弱者に分配される

となりますにゃ。


避難先で知的障害者が何人か亡くなっているという記事がありましたにゃ。キャッシュしか残ってにゃーようなので、記事の最後に置いておきますにゃ。



身体や精神に病気や障害を抱えているヒトタチにとって、避難リスクは健康に著しい影響をあたえ、しばしば致命的といえますにゃ。知的障害者と家族にとって、避難がどういうものであるかについては

これを読むことですにゃ。凄まじい文章だよ。必読。



福島・双葉病院で患者と医療スタッフが引き離され、結果的に患者が20人以上亡くなった*4のもこの典型例といえますにゃ。
原発がどうなるかまったくわからなかったあの状況で、避難を強制したこと自体は仕方のにゃーことだろう。それを責めようというのではにゃー。
しかし
心身の健康に不安を抱える者にとって、避難とその長期化がいかなるリスクをもたらすのかは認識しなければならにゃーだろう。


次にどういうヒトタチにリスクが配分されるか?
貧乏人だろね。


例えば、ホテルで生活する避難民と学校の体育館で生活する避難民の、どちらが多くのストレスと健康リスクを抱えるかはいうまでもにゃーだろ? カネやコネがある人が、体育館で避難生活をおくると思うかにゃ?


福島からの避難者が、職場復帰を先延ばしにしたまま解雇される事例もでてきていますにゃ*5。子供を連れて不案内な土地に避難し、そうそう簡単に再就職できるものなのでしょうかにゃ? 先ほどリンクした「健康の社会的決定要因」にも、就業と健康状態のはっきりとした関連が指摘されているのですけどにゃー。


そして、社会的なネットワークを持っているかどうかも、健康に大きな影響を与えることもわかっていますにゃ。


逆に言えば、避難・移住リスクを心配しにゃーでいいのは、以下のようなヒトでしょうかにゃ。

  • 1)家族みんなが心身ともに健康であり、適応力がある
  • 2)十分なたくわえがある
  • 3)土地に依存しないスキルがあり、どこででもしっかり稼げる
  • 4)土地に依存しない人的ネットワークを持っていて、孤立はありえない


こういうヒトと家族だったら、被曝リスクだけを心配してもいいのではにゃーでしょうか。福島を中心とした放射能汚染が深刻であるのは事実だし、無視出来るようなリスクではにゃーですからね。
しかし
心身の健康に不安があるとか、カネがないとか、コネがないとか、そういう事情を抱えたヒトタチには、優先的に確実にリスクが大きく配分されるということになるでしょうにゃ。

生活の質、という観点

最後に、生活の質、いわゆるQ.O.L.(クオリティ・オブ・ライフ)という観点を導入してみますにゃ。
一般的に病気はQ.O.L.低下の大きな要因となりますにゃ。ただ、順番としては病気が原因となってQ.O.L.が低下するわけで、病気にならにゃーヒトのQ.O.L.は低下しにゃーですね。アタリマエ。
しかし
避難・移住が健康リスクを引き起こす場合は、Q.O.L.がまず低下して、それが病気に結びついてくるわけにゃんね。つまり、病気になっていなくても Q.O.L.は一般的に低下するわけだにゃ。


ということは、避難・移住などにともなう社会的排除から起きる健康被害による寿命短縮と、放射線被曝などの純粋に生理的要因における健康被害による寿命短縮が同レベルで起きたと仮定すると、社会的排除による Q.O.L.の低下は桁違いにでかい、という論理的な帰結となりますにゃ。


そして、 Q.O.L.の充実を誰よりも必要としているのは、子供なんだよ。
Q.O.L.が充実してるってのは、要するに幸せってことにゃんから。


娘溺愛歴7年のバカ親としては、ガキのためにどんなことでもしてやろうという気持ちはよくわかるんだけどにゃ、無理して Q.O.L.下げてはガキのためにならにゃーってのもキモに銘じておかにゃーと。そのためには、自分の健康もカネも仕事も人的ネットワークも必要だにゃ。

まとめ

  • 健康リスクを寿命に換算すると、避難リスクは20mSv被曝リスクの250倍。乳幼児に限っても50倍
  • 「生活の質 Q.O.L.」の低下リスク倍率は、さらに桁が違う
  • 健康リスク・ Q.O.L.低下リスクは、健康弱者・経済弱者・社会的弱者に確実に優先的な配分がなされ、ただちに生命の危機を招くこともある


最後に
ガキのためを思うなら、リスクを比較しましょう。この駄文が参考になれば何よりです。
で、東電と政府にはガッチリ除染と補償をさせましょう。

資料 毎日新聞の記事


東日本大震災知的障害者、相次ぐ急死 避難先で発作など 苦痛、伝えにくく
 ◇震災後に環境一変
 東日本大震災東京電力福島第1原発事故で避難した高齢者らが慣れない避難先で死亡する「災害関連死」が問題化する中、原発周辺の入所施設から避難した知的障害者の死亡が相次いでいる。毎日新聞の調べでは少なくとも11〜67歳の男女4人が死亡し、中には津波で夫が行方不明となった妻が知的障害者の長男を災害関連死で失うケースもあった。専門家は「知的障害者は苦痛を伝えにくい上、多くは持病などを抱え、長時間の移動や環境の変化が致命的影響を与える場合もある」と警鐘を鳴らす。【野倉恵】
 原発から約5キロの福島県富岡町の知的障害児施設「東洋学園」に入所していた小野卓司さん(当時23歳)は震災翌日の3月12日、入所者ら計約200人と同県川内村の系列施設へ避難し、避難指示範囲の拡大に伴い夜に村内の小学校へ移動。周辺住民と一緒の慣れない環境からか落ち着かない入所者が相次ぎ、13日に同県田村市の通所施設(定員40人)に移った。28日夜、持病のてんかんの発作が起き、服薬で収まったが、間もなくあおむけのまま動かなくなり、29日正午過ぎ、救急搬送先で死亡。逆流した食物でのどを詰まらせたとみられる。
 「本当に(頭の中が)真っ白になりました。3週間で2人が……」。同県新地町に住む母みね子さん(55)は嘆く。漁師の夫常吉さん(56)も震災当日に海へ漁船を見に行ったまま戻ってこない。
 卓司さんは幼いころ呼びかけても振り向かなかった。障害が判明した時、夫婦は「一緒に育てよう」と励まし合ったが、卓司さんは外に飛び出しては家に戻れなくなった。小学校に上がる時、東洋学園に入所。障害は重く、成人後も着替えや入浴に介助が必要だったが、みね子さんは学園行事に必ず出かけ、盆や正月の帰省時は常吉さんが車で連れ出した。車中や母の手料理の並ぶ食卓で卓司さんはいつも笑顔だった。
 「ずっと続くと思っていた」日々は震災で一変した。「でも、私は2人に守られた気がするんです」とみね子さん。多くの家が津波で流された中、自宅は無事だった。今、卓司さんと一緒に施設にいたやはり障害者の次男(22)が気がかりだ。「いつもお兄ちゃんが近くにいた。今あの子はぽつんとしているのじゃないかと」
 東洋学園では他に千葉県鴨川市の青年の家に集団で再避難した20日後の4月27日、小学6年の久保田菜々さん(当時11歳)が授業中に施設前の海でおぼれて死亡している。


     ■
 福島県相馬市の障害者支援施設「ふきのとう苑」では大内恵美子さん(当時54歳)=写真・姉の美恵子さん提供=が急性循環不全で急死した。原発事故で協力病院の医師らが避難したため3月23日、他の入所者と群馬県渋川市の施設へ6時間かけ車で移動。30日午前7時過ぎ、受け入れ先の職員がたん吸引した際は異常なかったが、同8時ごろ朝食を運ぶと動かなくなっていた。
 「何で、と最初は思いました」と、福島県飯舘村の姉美恵子さん(62)。恵美子さんは長年同村の実家で暮らし、美恵子さんの3人の娘も「えみちゃん」と慕った。歌や踊りが好きで、村の盆踊りで3年連続で仮装の賞をとったこともある。
 40代になるとてんかんの発作が頻繁になった。両親が相次ぎ亡くなり、風呂場やトイレでも倒れ目が離せなくなり施設に入所。骨折で車椅子に乗り声 も十分出なくなったが、美恵子さんが週1度訪ねる度に笑いかけてきた。「恵美子は今は両親のところへ行ってゆっくりしているのだと思いたい」と美恵子さん は言う。
 他にも富岡町知的障害者施設「光洋愛成園」の67歳男性が3月12日に福島県三春町の避難所に移動、4月15日に群馬県高崎市の国立障害者施設に入り、5月5日に高熱のため病院に入院して6日未明、肺炎のため亡くなった。厚生労働省は障害者施設利用者の災害関連死を「把握していない」としている。


毎日新聞 2011年6月17日 東京朝刊

*1:武田センセイよりまともなんて何の自慢にもならにゃーけどな

*2:実は、この書類は昨夜見つけたんだけど、もともとの概算していた数字が上の通りでほとんど一致してたので、自分でもびっくりして同居人に自慢しちゃったよ

*3:「100μSv/hを超さなければ健康に影響を及ぼさない」とかいう桁間違いの発言をやらかしているようだ。ただ、100μSv/hだと年間で876mSvの被曝となる。年間100mSvまでは大丈夫という何度も繰り返した他の発言との整合性がとれず、これは意図的なものではないと判断できる。まあ、専門家が桁を間違えるのはもってのほかだけどな。山下の住民への説明はパターナリズム全開で、ときには国家の指針に従うことを強要したりと、リスクコミュニケーションとしてはgdgdだが、基本的におかしな数字はあげていないと見ている

*4:この事件については、http://www.kotono8.com/2011/03/18futaba.html を参照のこと

*5:http://www.nikkansports.com/iphone/general/news/p-gn-tp0-20110814-820101_iphone.html