障害年金について補足と嫌みとTips

先日のエントリには、ある程度のニーズがあるとは思っていたけど、ここまで客がくるとは思っていませんでしたにゃ。ニーズがあるんだにゃー。[社会保障]のタグを作って、これからもぽつぽつこの関連のネタを書くことにしますにゃ。
とにかく国民年金は加入した方がいい、いや、すべきだ(★追記あり): 小林ゆきBIKE.blogでのご紹介さんきゅ。バイク乗りにはスペシャル必須にゃんねえ。
今回は、先日のエントリへのブクマなどへの応答と追補、老齢年金の小ネタTipsなどを。遺族年金については、ちゃんと調べてまた書きますにゃ。この遺族年金は、実のところ♀に単純に有利とはいえにゃーんだよな。

初診日の【前日】にくれぐれも注意

年金未納は「初診日の前日までに!」について - シロクマの屑籠でも注意されているけれど(ありがとね>しろくま先生)、初診日の【前日】までに納付するか免除申請を通してなければ障害年金はでにゃーからね。納付したその日に医者にいってもダメだから、そこのところは本当に注意してくださいにゃ。
それと、これも繰り返しになるけど、免除申請も最大1年まで過去にさかのぼれるから、やっておくことを勧めますにゃ。

年金は特殊な保護をされている

だいたい網羅して書いたつもりだったけど、漏れがあったところをブクマコメで指摘していただきましたにゃ。
id:adatom のいうとおり、年金は破産しても差し押さえされにゃー権利、いわゆる一身専属の権利とされていますにゃ。ただし、税金を滞納した場合は差し押さえられることはあり得ますけれどにゃー。
この「一身専属」というのは、こんど書く遺族年金において非常にでかい意味を持ちますにゃ。

政府を信用しないなら年金を払おう

id:arrackのいうとおり、公的年金はインフレに強いんですにゃ。現役世代の給与水準に連動するということになっていますからにゃ。これは、老齢年金・障害年金・遺族年金のいずれにもあてはまりますにゃ。
民間の個人年金ってのは、もらえる金額がだいたい決まっているのですよにゃ。インフレになったらどーすんの?

  • 政府が信用できないから年金を払わないというヒトは、政府がインフレをおこさないと信用している

という痛いことに実はなっているんでにゃーの?


リフレとかインフレターゲットとか言われていて、そういう政策が採られる可能性はあると思うけど、本当にインフレをコントロールできるのかにゃー?
だいたい、インフレって借金のある者に有利ですよにゃ。日本政府は莫大な借金を抱えているのはみにゃさまご存知のとおり。通貨価値が半分になれば、借金も半分だにゃ。まあ、日本政府がそこまでするってことはさすがににゃーとは思うけど。

収入と所得の違いに注意

http://www.asahi.com/national/update/1110/TKY200811100238.htmlという記事を見ましたにゃ。これは深刻だ。給与所得者の免除申請についてもうちょっと詳しく触れておきますにゃー。
免除申請ができるのは、だいたい年収400万以下でしょうにゃ。
これも繰り返しだけど、免除申請の基準となるのは、収入ではなく所得だから気をつけてね。

  • 年収162.5万まで 給与所得=年収−65万
  • 年収162.5〜180万 給与所得=年収×0.6 
  • 年収180〜360万 給与所得=年収×0.7−18万
  • 年収360〜660万 給与所得=年収×0.8−54万

この給与所得から、

  • A)雑損控除額、医療費控除額、社会保険料控除額(ぶっちゃけ健康保険支払額)、小規模企業控除額、障害者控除額(27万円)、特別障害者控除額(40万円)、寡婦寡夫)控除額(27万円)、特定寡婦控除額(35万円)、勤労学生控除額(27万円)、配偶者特別控除
  • B)扶養家族1人につき38万、老人扶養親族1人につき48万、16〜23歳の学生を扶養している場合1人につき63万

このAとBをさらに引いた金額が

  • 57万以下で全額免除、78万以下で3/4免除、118万以下で1/2免除、158万以下で1/4免除

例えば、一人暮らし健康体の社会人であれば、健康保険を月に1万払っていると仮定すると、年収134万まで全額免除、155万まで3/4免除、185万以下で1/2免除、225万以下で1/4免除
となりますにゃ。扶養が1人ふえるごとに38万ずつ*1免除のハードルが下がりますにゃ。
該当者は相当に多いはず。300万人も免除申請をしてにゃーのだから、みにゃさまの回りにもいるはずですにゃ。将来の無年金も問題だけど、障害年金・遺族年金のことを考えると緊急の問題だともいえますにゃ。
職権で免除する方向にいきそうなんだけど、それまではまだ間がありますにゃ。なるべく周りのヒトに知らせてあげてくださいにゃー。

どうせ国民年金を払うのなら

障害年金・遺族年金をモチーフにして年金を払うのは必要だと思うけど、どうせ払うのなら老齢年金もきっちり欲しいところですよにゃ。というわけでTips。
付加年金はお得ですにゃ。小額ではあるけど、圧倒的にお得。http://www.sia.go.jp/seido/gozonji/gozonji04.htmを参照のこと。
月々400円を国民年金に上乗せして払うと、400円につき200円老齢年金が増えるシステムですにゃ。つまり、2年もらうと元がとれ、それ以降はすべて得にゃんね。こんな効率のよい金融商品は多分ほかににゃーだろ。社会保険料控除の対象でもあるし。
免除をうけているとできにゃーし、追納もできにゃーです。それに、障害年金にも遺族年金にも関係にゃーです。それでもお勧め。


カネのあるヒトは国民年金基金とか確定拠出年金もあるけど、効率的には付加年金にそうそうかなうものではにゃーだろう。

*1:老人や特定扶養はもっと大きい